やがて君になる 加藤誠監督メッセージ
胸の奥底に広がる小さな宇宙*1。
誰かを愛おしく想う、感じることで輝きだす
眩しくて儚い美しい星々の光たち*2。
誕生と消滅を繰り返す中、幾ら待っても
訪れない光*3も沢山あって……。
10代のココロの天体観測*4。
ロマンに満ち溢れている筈なのに、
どうしてこんなに苦しいの*5?
私が覗く望遠鏡に映った空には
幾つの星たちが輝いているのかな*6?
何光年先から生まれた光の種は
必ず誰の元へも届くはず。
永遠に残したい*7と強く想う、
「特別な光」を皆さんと信じ、
待っていられたらいいなと思っています。
参考文献
*1:Macrocosmos and microcosmos, Macrocosm and microcosmは、大宇宙(マクロコスモス)と小宇宙(ミクロコスモス)の対概念で、大きな世界(大宇宙)に対応する小さな世界(小宇宙)は、通常は人間を指す。清水 2007, p. 317
*2:これは前述の小宇宙(ミクロコスモス)という記述を踏まえると、大宇宙と照応する小宇宙としての人間、その中にある星々の光を、愛情をはじめとする諸感情の作用となぞらえた表現であろう。
*3:言うまでもなく小糸侑の「特別」という感情の発露が、何事かによって妨げられているという、本編における重要な事柄を指す。
*4:小宇宙である人間、そして星々となぞらえられている諸感情の作用を観測するわたくしども読者の営みを指すと思われるが、ポエジーというよりは、些かおっさん臭いことは否定できない。
*5:かなり厳しくなってきた。
*6:この辺りはハッキリ言ってよくわからないし、正直もうやめてくれ。
*7:今回のアニメーション作品への意気込みか?