厚生と幸福

人の望みとよろこび

懶惰

 同期の三人で合同製作していた脚本がひとまず完成した。集まれないときは定期的に電話会議をするなどかなり時間をかけてつくってきた脚本だった。おもしろいものができたと思う。あとは稽古場での役者とのコミュニケーションをとおした新しい発見と、実践によってさらにいい芝居にするためにますます邁進するのみだ。

 この三人が集まると適当に酒を飲んで適当に何か映画を観たり、アニメを観たりしているうちに、二日連続でだらだら酩酊のなかに留まり続けるようなことがよくある。今日も酒を飲みながら、ラブライブ!サンシャイン‼︎の一期をむりやり他の二人に視聴させながら、キャラクターの心情のことなどについて大声でくだを巻き、最後には泣きながら三年生たちが仲良くなって良かった、とかぶつぶつ言いながら寝ていた。見せていたうちの一人は早い段階で寝ていた。残りの一人はかなりハマったらしく、二期も観ると言ってくれたので、有意義な夜だった。

 しかしそれはそれとして、ほぼ同じ時間に寝たはずの(あるいは私よりも遅くまでアニメを観ていたはずの)ヤツが私より早く起きて二限に出席したにもかかわらず、私はそいつの家から帰宅してまた眠り、四限にすら出ることはかなわなかった。本当に好きな講義だったにもかかわらずである。

 私はいま、痛烈に反省している。明日こそは大学に間違いなく出席するだろう。だが今日の講義は二度と訪れない。悔やんでも悔やみきれない。

 つらい気持ちを紛らわせるために私もラブライブ!サンシャイン‼︎の二期をみかえそうと思っている。やはりラブライブ!サンシャイン‼︎はいいアニメだった。そしていまでもいいアニメであり続けている。

 高海千歌が「ただスクールアイドルになりたいだけの普通の女の子」としてスクールアイドルを目指してくれて、本当にありがとうという気持ちと、Aqoursのみんなが彼女を支えてくれたことに本当にありがとうという気持ちが、私の心を深い感傷にしずめている。